元気弁当(配食サービス)を導入するにあたって(2013/6/18)
2013年06月18日
平成25年7月1日(平成25年6月1日受付開始)より、グリーンヒルみふねでは、60歳以上で御船町に住んでいらっしゃる要介護者認定者等の方を対象に元気弁当(配食サービス)を実施することになりました。
導入するにあたってのきっかけは、熊本県が主催した社会福祉法人地域貢献推進研修会でした。
研修のねらいとしましては、社会福祉法人が地域における福祉課題を新たに把握・認識し、その解決を行う地域貢献活動の重要性を再認識し、地域福祉推進の担い手になり、その活動を通じて法人全体の普及促進を図るというものです。
グリーンヒルみふねの食事は、ニュートリー株式会社の主催で行われた全国レシピコンテストに大賞を含め、毎年入賞をしています。
また、熊本県老人福祉施設協議会における職員研究大会において特別賞を受賞するなど、日頃の取り組みが評価された結果だと思います。これを受けまして、今度は地域に何か恩返しができないかと考え、元気弁当(配食サービス)事業を始めることといたしました。
食事は三大介護(入浴介助、排せつ介助、食事介助)の一つであると思われがちですが、実は私たち人間にとって、最も大切なことは食事だと考えます。
私たちもそうなのですが、お腹がすいていたりすると、何をするにも意欲でない、力が入らない・・。などという現象に襲われることは、しばしばあると思います。
お年寄りも同様に、食事をしっかり食べていなければ、レクリエーションをしようと思ってもやる気が出ない、リハビリをしようと思っても効果が出ない、病状の治りも遅くなってしまう、食べないとトイレで出るものも出ないなど、すべてが悪循環になります。食事をするということは、すべての始まりだと思っています。
特に、在宅生活をされているお年寄りにおいては、どのくらいの栄養を取っておられるのか未知数です。施設入所者の方々は3食召し上がっていますので、栄養バランスにおきましては何の問題もありません。
在宅生活をされているお年寄りは食事すら、とれていない方もいるのではないでしょうか?栄養バランスが悪いため、意欲の低下⇒運動しなくなる⇒運動量の低下⇒筋力の低下⇒転倒リスク増大につながる恐れがあります。
国の施策としても在宅重視で制度設計を行う理由はここにあると思います。そういった一連のリスク回避の一環として今回、元気弁当(配食サービス)事業を立ち上げさせていただきました。
私たちとしましたは、まずは1食でもいいからバランスのとれた、食事を食べていただきたい。食べていただくことで、地域のイベントや集まり、買い物に行きたいなどの意欲が出るだけでも、私たちとしては実りある成果だと思っています。
私たち、社会福祉法人として地域貢献活動は何ができるのか。社会資源のひとつである私たちは、地域にとって必要な施設であると思っていただかなければなりません。
これからも地域の方々と一緒になり、新たな福祉課題を発見し、解決に向けた施策を考えていこうと思います。
※2013年のグリーンヒルみふね旧広報誌に掲載されたものです。