『ごあいさつ』(2011/3/24)
2011年03月24日
平成21年度は社会福祉法人 恵寿会にとって10年目という大きな節目となりました。
10年という歳月が流れましたが、これも各行政機関の方々や地域の皆さまのご理解とご協力あってのことだと思います。皆様の期待に応えられるよう、職員一丸となって、基本方針である『感謝・誠実・奉仕』をモットーに日々努力いたします。
さて、今回新たな取り組みとしてご家族、ご利用者向けに『満足度アンケート』をお願いしました。『サービスを提供する側として、本当に今のサービスが皆様に満足していただいているのか』という私の素朴な疑問から実施することにいたしました。皆さんお忙しいのに208件中125件(回収率60%)回収することができました。ご協力ありがとうございました。さっそく集計し、正面玄関に公表しておりますので、ぜひお立ち寄りください。
先日、ある記事を読んでいると『介護の3K』というものがありました。これはそもそも工事現場の3K(きつい・汚い・危険)から生まれたものらしいです。介護現場の3Kとは(きつい・汚い・給与が安い)だそうです。テレビでも放送されていますが、マイナスイメージばかり強調されているのがほとんどではないでしょうか。テレビを見た『利用者のご家族』『これから福祉を目指そうとする人』『子どもの就職先を心配する親』にとって『こんな大変な仕事だったら・・・・・』と思うのではないでしょうか。
プラス思考の介護の3Kとは(感動・健康・工夫)だそうです。
まず『感動』ですが、生きることに希望を失った人がもう一度生きていこうという気になる現場に立ち会うことができる。利益しか考えない営利企業の仕事と比べ、とても人間的な仕事だといいます。
次に『健康』です。介護職員は入所者の方のニーズに応えるため走り回っています。夜間コールが鳴るたびに何かあったのではと走って居室に行く。何かするたびにあちこち施設内を駆け回る。介護職員は一日一万歩、歩いているといわれています。
最期は『工夫』です。高齢者の言葉や表情からニーズを把握して、自分で考えて工夫して、高齢者が『ニコッと笑えばそれが良いケアである。健康だから普通の生活ができる。普通の生活を繰り返しているから健康でいられる。』これが本当の理想の介護だと思います。
介護の方法には答えがありません。
利用者の心身状況、職員と利用者との信頼関係、相性もあるでしょう。答えのないところに難しさがあり、やりがいがあり、感動があります。『介護』とは決して皆さんが思っているような厳しい現実ばかりではありません。
私たちグリーンヒルみふねは、今回のアンケート結果を真摯に受け止め、より良いサービスの向上を図ってまいります。
※2011年のグリーンヒルみふね旧広報誌に掲載されたものです。