先輩の教えとこれからのグリーンヒルみふね・・。(2011/3/4)
2011年03月4日
平成12年4月1日より、開所したグリーンヒルみふねも10年を迎えました。ここまでやってこれたもの地域の皆様方の支え、行政機関等の協力、利用者様、ご家族様の支えあってのことだと思います。
さて私がグリーンヒルみふねに入社したのが平成14年9月でした。当時は生活相談員としてご家族の方、利用者の方に接していました。入社当時、右も左もわからない私に懇切丁寧に教えてくれた先輩たち。今、本当に感謝してい
ます。
ご利用者、ご家族に対する接し方、介護方法。それらの経験から今の私の介護観が生まれました。先輩たちの教えです。その先輩たちも今では私の下で一生懸命になってグリーンヒルみふねの利用者のために働いてくれています。
ある先輩から『私たちは利用者の笑顔を見る為に仕事をしています。利用者はデイサービスに来るときには、いつもおしゃれをしていて特に女性は口紅を塗ったり何十年も前に買ったおしゃれな服をタンスの奥から引っぱりだしそれをデイサービスでお披露目しています。本当に楽しんでデイサービスに来てるんですよ。人間は何歳になっても男性、女性という気持ちが残っています。デイサービスに来たら少しでも楽しんでいただけるように努力しています。こうして元気に笑ってらっしゃる人でも、自宅では一人暮らしでさびしい思いをしている方も多くいます。デイサービスに来てよかった~。その一言が私たちの生きがいです。』
この言葉を聞いた時、介護施設は本当に大事な役割を果たしていることに気がつかされました。先輩たちの純粋な気持ちが今のグリーンヒルみふねの礎になっていると思います。
そのような素晴らしい志のある先輩たちに恩返しするつもりで、現場のみんながどうすれば働きやすい環境になるのか、どうすれば先輩たちの理想とする介護を構築することができるのか、試行錯誤の毎日です。
これから10年という節目を境に、社会福祉法人として地域福祉の発信源となるような役割を担っていきたいと思います。そのためにはグリーンヒルみふねが地域の皆さんに選ばれるような施設でなくてはなりません。
選ばれた施設になるためには施設を知ってもらう必要があります。いよいよ福祉も競争の時代に突入です。私たち職員一人一人がもっともっとご利用者、あるいはご家族、地域福祉のために一体何ができるのか、何をしなければならないのか自覚する必要があります。
一人ひとりにこの自覚が芽生えたとき、始めて地域貢献できているという実感がわくのではないでしょうか。
まだ10歳になったばかりの社会福祉法人 恵寿会ですがこれからも地域の皆さんと一緒にすみよい御船町づくりに貢献できるよう日々精進したいと思います。
※グリーンヒルみふね10周年記念誌に掲載されたものです。