心と身体を動かすアクティビティ・トイ活用術・午前の部(2015/1/17)
2015年01月17日
アクティビティ・ケア実践フォーラム全国大会2015で、発表した内容です。
【はじめに】
現役子育て世代として、子どもと一緒に楽しむことをモットーに子どもとおもちゃに強い関心がある。童心にかえって大人でも十分楽しめるおもちゃもあることに気づき、東京おもちゃ美術館主催によるおもちゃインストラクターを取得。取得を機に、おもちゃを通じて人と人とのコミュニケーションが生まれることを日々実感できたため、活動するきっかけとなった。
【目的】
お年寄りでも十分楽しめるアクティビティ・トイの魅力を皆さんに伝えたい。指先を使ったり、バランス感覚を養うアクティビティ・トイもあるため、それらの組み合わせによってお年寄りに対する気付きをアクティビティ ディレクター自身が養うきっかけづくりを目的とする。
【方法】
アセスメントをしっかりと取った上で実施する。ゲームの内容がそのグループに適しているのかどうか?ゲームのルールのアレンジ性も工夫していき、たくさんの人により楽しんでもらえるようにアクティビティ ディレクターとして考えていく。
【変化・結果】
良かった点、悪かった点を両サイドから検証し、良かったのならもっと良くなるように一工夫してみる。たとえば、同じゲームであったとしても、屋内で実施するより屋外で行い盛り上がるケースもある。
【特に工夫したこと・配慮すること】
時間を忘れさせる効果もあるため、介護施設では、入浴拒否者の方や帰宅願望の強い方に、アクティビティ・トイの実践を行い、誘導や声掛けがスムーズにいくこともしばしばある。また、コミュニケーションをとることが苦手な方もアクティビティ・トイを通じて皆さんと交流することができるので、いろいろな場面で活用できる。
【まとめ】
市販のものをつかうのも一つの手ではあるが、施設や個人によってはなかなか高価で手が届かないものもある。自然物や100円ショップのものを活用し、手作りおもちゃなどを作ってみるのもよい。十分アクティビティ・トイの役割を果たしている。
熊本の地域資源である竹素材も十分活用できるので自分なりのこだわりやアクティビティ・トイは使えば使うほど愛着心がわいてくる。身近な素材や自分なりの得意分野を生かしたトイを活用すると、より深いアクティビティ・ケアに実現につながる。
エビデンスをしっかりと取った上で、介護施設や地域サロンにもアクティビティ・トイの魅力を紹介していきたい。