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数あるホームページの中でグリーンヒルみふねのホームページに遊びに来てくださり、ありがとうございます。

ここでは、グリーンヒルみふねに『暮らしている人』や
グリーンヒルみふねで『はたらいている人』がイキイキとみえるようなテーマで 構成されています。

『暮らしている人』『はたらいている人』
ここにいれば、自分のやりたいことができる!
ここにいれば、楽しいことがたくさんある!
ここにいれば、ドキドキ、ワクワクできる!

『暮らしている人』『はたらいている人』
いくつになっても、童心でありたい!
いくつになっても、かっこよくありたい!
いくつになっても、きれいでありたい!

そんなことを垣間見ることの出来るホームページです!
それではお楽しみください!

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理想を求める介護像と現実に直面する介護現場(2010/12/29)

2010年12月29日

 『老人は多年にわたり、社会の進展に寄与してきた者としてかつ豊富な知識と経験を有する者として敬愛されるとともに生きがいを持てる健全で安らかな生活を保障される者とする』これは老人福祉法第2条(基本的理念)です。

 通常、われわれ介護の世界で描く介護像は『お年寄りと向き合って・・』『その人のニーズに合ったケアを・・』など無難な表現が多いです。介護現場の職員は、このような介護像を常に描きながら働いています。しかしながら、理想を求める介護像はいずれも表現が曖昧であり、わかりにくく抽象的です。それは介護現場特有のものではないでしょうか。

モノづくり、モノ売りと違いサービス自体に形がなく数値で表すことは困難です。介護は人ありきのサービスでモノづくりのような『できたからいい』とか物売りのように『売れたからいい』ではなく、サービスを提供してその結果どう利用者の方が評価してくれたのかがサービスの満足度につながります。その積み重ねが利用者と事業者の信頼関係をつくり上げるものだと確信しています。

このような背景が介護サービスを複雑化かつ多様化にした要因だと思います。介護サービスの加算の中でサービス体制強化加算というものがあります。要するに、介護福祉士の割合が高い事業者は高い加算が取れますよ。ということです。事業所にとってはありがたい加算ではありますが、利用者・ご家族にとってはどうでしょうか?たしかに介護福祉士は介護の専門的な知識を学び国家資格として認められています。

しかし、実際介護の現場で利用者・ご家族の方が『あの人は介護福祉士だから・・・』『あの人はヘルパー2級だから・・』という目で見るでしょうか?おそらく見ないでしょう。むしろ、人と人とのかかわりの中で相性もあるでしょうから、ひょっとしたら介護福祉士のAさんよりもホームヘルパー2級のBさんのほうがうまくかかわることができるかもしれません。

『資格がすべてである。』という誤った考え方が社会に広がっていくのではないかという不安があります。ひょっとすると事業所の中で介護福祉士しか雇用しないという事業所も出てくるだろうし、職員の中に私は介護福祉士だから優遇してもらわないと困る。という現象が生じるかもしれません。

本当に介護に必要なものは施設職員のやさしさであり思いやり精神ではないでしょうか?介護保険制度はどんどん複雑化していきます。介護の現場はどんどん専門性を求められていきます。理想を追い求めて、私たちは日々、試行錯誤を繰り返しながら答えを探しています。その答えが見つかったとき本当に素晴らしい介護の世界が目の前に広がるのではないでしょうか。

※2010年のグリーンヒルみふね旧広報誌に掲載されたものです。

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