老人総合福祉施設グリーンヒルみふねメインイメージ画像 老人総合福祉施設グリーンヒルみふねメインイメージ画像

ここでは、グリーンヒルみふねに『暮らしている人』や
グリーンヒルみふねで『はたらいている人』がイキイキとみえるようなテーマで 構成されています。

『暮らしている人』『はたらいている人』
ここにいれば、自分のやりたいことができる!
ここにいれば、楽しいことがたくさんある!
ここにいれば、ドキドキ、ワクワクできる!

『暮らしている人』『はたらいている人』
いくつになっても、童心でありたい!
いくつになっても、かっこよくありたい!
いくつになっても、きれいでありたい!

そんなことを垣間見ることの出来るホームページです!
それではお楽しみください!

自然に触れ、五感を刺激するネイチャーゲーム・園芸アクティビティ・午後の部(2014/12/23)

2014年12月23日

アクティビティ・ケア実践フォーラム全国大会2015で発表した内容です。

【はじめに】(自分の活動のきっかけなど)
 幼児分野では活発に活動を行っているネイチャーゲーム。ゲーム対象者は年齢層に関係なくとあり、高齢者分野が確立されていなかった。子どもたちだけでなく、お年寄りにもネイチャーゲームの視点で活動できるはずだ。という思いから活動を平成21年計画、平成23年度より実践し始めました。

【目的】(どんな目的でこの分科会を行うか)
 自然という社会資源を通じ、自然の素晴らしさを伝える手法をお年寄り自身が持っているはず。お年寄りのもっている技術や感覚を思い出させることで、教える喜びや学ぶ喜びをお年寄りもアクティビティ・ディレクター自身も気づくことができる。

【方法】(どのような活動・実践をするか、準備物など)
 実際のネイチャーゲームのグッズなどのツールを使い、それぞれがどのような効果を生み出すのか?実際に触れてみて五感のどの部分が刺激されるのか。いくつかを紹介したあとに実際に作ってみる。(『自然の紋』)

【変化・結果】(活動によって得られたご利用者の反応やスタッフの変化)
 お年寄りの表情は一瞬であることが多いため、そのお年寄りの意外な一面をみることができることがある。そうした一瞬の表情を逃さないように、また記録や写真なども大切。

【特に工夫したこと・配慮すること】
 お年寄りの体調がまず第一に考え、次に活動する場所をしっかりと下見をする必要がある。傾斜は大丈夫か?歩きやすいか?車いすで十分いける場所なのか?遠出の場合は、トイレなどは洋式か?活動するすぐ近くにトイレがあるかどうか?リスクアセスメントをしっかりと把握する事。

五感を使った活動であるため、中には難聴の方や弱視の方などもいる。ネイチャーゲーム自体が聴覚や視覚に偏ってしまう活動は、お年寄り自身、もうやりたくないと思ってしまう。

また寒い日にはしっかりと着込んでもらい活動をする。寒さを我慢していたら次回は二度とネイチャーゲームに参加していただけないので注意が必要。また、昔畑仕事をしていたからといって、それが好きとは限らない。

若いころ腹一杯仕事をしたので、それはもうしたくない!というお年寄りも中にいるため注意が必要。横文字が多い為、利用者の方がピンとこない場合もあるので地域でなじみのある言葉や方言に置き換えたゲーム名でもよさそうな気がする。

【まとめ】(気づいたことや今後の展望など)
 昔のことを思い出すことで、お年寄り自身もう一度自信を取り戻す絶好の機会がこのネイチャーゲームの活動です。単調な生活で生きがいを見いだせない方が、昔のことを思い出して人に教えることで、もっと話をしたいという気持ちが芽生えます。

積極的になり笑顔が増え、活気に満ちた暮らしを取り戻すことができます。今までできなかったことが、ちょっとでもできると思った瞬間から生きる喜びが生まれてきます。

お年寄りの持っているものを引き出し、導いてあげるのが私たちの役割だと思います。ネイチャーゲームという活動は、介護保険でいうケアプランのアセスメントに書かれている以外の発見をすることができる素敵なツールです。