老人総合福祉施設グリーンヒルみふねメインイメージ画像 老人総合福祉施設グリーンヒルみふねメインイメージ画像

ここでは、グリーンヒルみふねに『暮らしている人』や
グリーンヒルみふねで『はたらいている人』がイキイキとみえるようなテーマで 構成されています。

『暮らしている人』『はたらいている人』
ここにいれば、自分のやりたいことができる!
ここにいれば、楽しいことがたくさんある!
ここにいれば、ドキドキ、ワクワクできる!

『暮らしている人』『はたらいている人』
いくつになっても、童心でありたい!
いくつになっても、かっこよくありたい!
いくつになっても、きれいでありたい!

そんなことを垣間見ることの出来るホームページです!
それではお楽しみください!

老人総合福祉施設グリーンヒルみふねメインイメージ画像

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シルバーネイチャーゲーム導入にあたり(2011/5/25)

2011年05月25日

ネイチャーゲーム導入にあたり、グリーンヒルみふねの職員向けに記載した内容です。

◆疑問点

介護保険施設(特別養護老人ホーム等)に入所したら・・・・・
施設内での生活が大半である。
施設職員は季節をいつでも感じることができる
通常、私たち職員は季節を感じることができる。それはどういう時か?
肌寒くなり、クリスマスのイルミネーションを見てきれいだな、クリスマスが近づいてきたな、クリスマスの歌や音楽が流れてなんとなく心の中で口ずさむ。
夏ならば蝉の鳴く声で夏をイメージするし、風鈴の音やかき氷、お祭り、花火などで夏をイメージする。私たちは、いろんなところで季節を楽しむことができる。
お年寄りは、施設職員の工夫で季節を感じている
お年寄りは自ら動くことに何らかの制限があり、自ら季節を感じることができない。特養の入所者は自ら感じるのではなく施設職員のレクリエーション等工夫で季節を感じているのがほとんどではないか。季節の変わり目や季節感を味わうために、施設内の飾り付けも重要な方法の一つでもある。
空調設備が進歩して季節を感じる機会が損なわれている
夏は涼しい冷房の入った部屋で日中過ごす。冬は暖かい暖房の入った部屋で過ごす。窓から外を見ても夏なのか、冬なのか分かりにくい。そんな生活が続いている。
施設職員の考え次第で、季節を感じる機会を増やせる。
通常、夏なら熱中症をおこすもしれないから、外へ連れて行かないほうがいい、冬は風邪をひくかもしれないから、外へ連れて行かないほうがいい。雨の日は滑りやすいから、外へ行かないほうがいい。
春のぽかぽか陽気、夏の暑さや強い日射し、真っ赤に染まった葉を見ることで紅葉を楽しむ、冬の肌寒い強い風・・・・。雨のにおい、雪の冷たさ、それらを感じることは、人間が人間として生きている実感として大切なものではないか。私たち職員は当り前のように感じる感覚をお年寄りは感じることができていないのではないか。私たちは何らかの理由づけでお年寄りの活動を自ら制限している。

暑さ、寒さ対策、脱水症状等防止対策あるいは既往歴などのリスクアセスメントを把握していれば十分可能なアクティビティである。

ネイチャーゲームを通じて、入所後、あまり使われていなかったさまざまな感覚(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)を呼びさまし、入所者自体の活性化につなげていく。同時に職員もネイチャーゲームの楽しさを知る必要がある。

◆ネイチャーゲームとは?

ネイチャーゲームは1979年米国のナチュラリスト ジョセフ・コーネル氏により発表された活動で、※1さまざまな感覚を使って自然を直接体験し、自然への共感を育む活動です。ネイチャーゲームは日本で考案されたことも含め120種類以上の活動があり、四季折々に子どもも大人も一緒に自然と触れ合うことができます。
※1 さまざま感覚・・・五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)ともいわれるが近年ハンディキャップを背負う人の配慮から五感という言葉はあえてここでは使いません。

◆ネイチャーゲームの特徴

①知識や年齢に関係なくできる。
②町中の公園などでも手軽にできる。
③さまざまな感覚を使って自然を直接体験できる。
④大人と子どもが一緒に楽しめる。
⑤参加者の心と体の状態を合わせた展開ができる。

◆ネイチャーゲームの効果

①さまざまな感覚による自然体験が得られる。
②自然の美しさやおもしろさを発見できる。
③自然や他者への感受性が高まる。
④自然や環境への理解が深まる。
⑤思いやりや生命を大切にする心が育成される。

◆ネイチャーゲームの理念

Ⅰ 目的・・・・・・・・・・『自然への気づき』
Ⅱ 心がまえ・・・・・・・・『わかちあい』
Ⅲ プログラムの考え方・・・『フローラーニング』

『直接的な自然体験を通して、自分を自然の一部ととらえ、生きることのよろこびを共有することによって、自らの行動を内側から変化させること。』
『自然をともにわかちあおう。』

◆Ⅰ 自然への気づき(目的)
 ネイチャーゲームは、さまざまな感覚で自然を感じ、心とからだで自然を直接体験することによって、すべてのものがつながっており、自分もそのつながりの一部であることに気づくことを目的としています。
環境教育は『気づきの段階』、『理解の段階』、『行動の段階』の3つの段階に整理される場合があります。『気づき』の段階では、頭での理解や科学的な判断を越えて、人々の心の中に眠る、自然への愛情や畏敬の念を呼び起こします。
 この愛情や畏敬の念は、自然をもっとよく理解したいという意欲や、どのように自然の中で行動すべきかを考える基盤となるものです。

たくさんの情報に囲まれた現代社会では、自然に関する知識は得ようと思えばいくらでも得られます。しかし、自然への畏敬の念を目覚めさせるには、自分の中での直接体験が必要です。

◆Ⅱ わかちあい(心がまえ)
ネイチャーゲームの根底には常に『わかちあい』の心があります。※2リーダーが教えるというよりも、ともに自然を感じ、自然から得たものを分かち合うことで『自然への気づき』を深めていきます。つまり『自然』自体が先生となります。『自然』という先生から、参加者自身が主体的に学びとっていく場つくりをするために、リーダー自身が参加者を尊重し、自然に対して敬意を払うという態度が大切です。次の5つのルールを心がけましょう。
※2 リーダー・・・ここでいうリーダーは施設職員です。

(1)教えることよりもわかちあおう!
 知識を教えることより、それについて心に感じていることを伝えるほうが良い効果を生みます。一緒によく観察して、感じたこと、想像したことをともに分かち合いましょう。ひょっとすると昔のことを思い出し回想法としても応用できます。

(2)受け身でいよう!
 ※3参加者の反応に敏感になりましょう。質問や意見、自然に対する驚きの言葉、表情、どれもが会話を始めるきっかけです。まわりの自然がどのように変化しているかということについても、敏感でいてください。自分自身が発信状態になっていると、参加者の状態、自然の状態に鈍感になってしまいがちです。
※3 参加者・・・ここでいう参加者は利用者、入所者の方々です。

(3)チャンスを逃さないで!
 最初は肝心。参加者の気持ちをつかむ大事なチャンスです。面白いことが始まりそうだ!という気持ちになってもらえれば、あとはスムーズに進みます。参加者が自然に対して興味を持った瞬間も逃してはならないチャンス!それは目の輝きやちょっとした言葉の中に隠れています。普段から発語の少ない利用者からの思わぬ一言や挙がるはずのない手が動いたなど変化を見逃さないようにしてください。自然の中で起きる予想外の出来事はビッグチャンス!計画していたことより、もっと興味深いことが自然の中では頻繁に起こるのです。

(4)体験一番、説明はあとで!
 一番の先生は『自然』。知識で言葉を伝えようとする前に、まず参加者が直接自然にふれあう場つくりに心がけてください。主体的に自然と関わったときのほうが、伝え聞いた時より深く自然を理解できます。自分自身で自然を感じなければ、知識が独り歩きしてしまいます。

(5)楽しさは学ぶ力!
 楽しかった経験は、心に深く残ります。静かに集中するような活動の中にも、心が湧き立つような楽しさがあります。楽しかった経験が『もっと自然に触れたい』『もっと自然を理解したい』という気持ちにつながります。そしてリーダー自身が『楽しい』という感覚をもち続けましょう。これは自然案内人として最も大切な資質です。

◆Ⅲ フローラーニング(プログラムの考え方)

●アクティビティとプログラム 
テーマにそってアクティビティ(ゲームやクラフト、自然観察などの個々の活動)を組み合わせた一連の流れをプログラムと呼びます。
 例えば、小学校の運動会の一日の全体の流れはプログラムであり、個々の種目である『玉入れ』『つなひき』『リレー』などをアクティビティととらえるとわかりやすいと思います。
 このようにプログラムはいくつものアクティビティの集合体によって構成されています。その組み合わせによって、行事が楽しいものにもつまらないものにもなります。おもしろいアクティビティを立て続けに行えばよいプログラムかというとそうとは限りません。

●フローラーニングとは
フローラーニングとは、自然の気づきを深めるために、参加者の心の状態に合わせながら4つの段階を意識してプログラムを作ることです。この理論に基づき、各アクティビティにはフローラーニングを示す4つの段階のマークがついています。

 第1段階 熱意をよびおこす
      遊びの要素にあふれた活発な活動          カワウソ

 第2段階 感覚を研ぎ澄ます
      感受性を高め、集中する活動             カラス

 第3段階 自然を直接体験する
      自然との一体感を感じる活動              クマ
  
 第4段階 感動をわかちあう
      理想と共感をわかちあう活動             イルカ

●フローラーニングの特性と効果

第1段階:熱意をよびおこす
特性:遊びの要素にあふれた活発な活動
効果:遊び心をかきたてる。
  :熱意を生みだす。
  :ダイナミックなはじまりは、みんなを『やろう』というきにさせる。
  :快活になり、消極的な気持ちが克服される。
  :みんなを巻き込む。
  :勉強や訓練という雰囲気なしに、関心をよびおこす。
  :リーダーへの信頼感を高める。
  :グループの力が生まれる。
  :進むべき方向と原則を示す。
  :さらに感覚をつかう活動を行う準備となる。

第2段階:感覚をとぎすます
特性:感受性を高め、注意を集中する活動
効果:集中力が継続する。
  :第1段階でよびおこされた熱意に方向を与える。
  :観察力が高まる。
  :気持ちが落ち着く。
  :さらに深い自然とのふれあいに備える。

第3段階:自然を直接体験する
特性:自然との一体感を感じる活動
効果:自分自身で発見することで、もっとも深い学びを得る。
  :直接的な体験によって、直観的な理解が可能になる。
  :自然への畏敬と共感と愛を育む。
  :自然との個人的なつながりを深める。

第4段階:感動をわかちあう
特性:理想と共感を分かち合う活動
効果:一人ひとりの自然体験を明確にし、力強いものにする。
  :気持ちが高まる。
  :気持ちを鼓舞するナチュラリストの自然観を紹介する。
  :グループの絆を深める。
  :リーダーはフィードバックを得る。
  :リーダーも参加者とインスピレーションをわかちあうことができる。

ネイチャーゲームは保育園、幼稚園、小学校までの範囲で活発に行われていますが今回の計画は、シルバー(いわゆる高齢者向け)ネイチャーゲームとなります。したがって、すべて当てはまるわけではありません。レクリエーションの一環として確立したものに仕上げたいと思います。特養でうまく軌道に乗ればデイサービス、グループホーム、みどりの丘・・と展開できます。まずは特養からモデルケースとしてスタートします。

◆シルバーネイチャーゲームを実践するにあたっての課題

①アセスメントの収集について
・・・生活歴、趣味活動などの把握。現状のアセスメントシートで網羅できるものなのか。

②リスクアセスメントの作成について
・・・その利用者、入所者の方の既往歴や持病の確認。手足の挙上範囲の把握、独歩、杖、車いす等の情報収集、

③特養での日頃の生活リズムについて
・・・夜間不眠傾向にある、何かすると疲れやすい傾向にある、レクリエーションに対して拒絶反応があるなど日頃の様子がわかるような生活リズムシートの作成。

④シルバーネイチャーゲーム実施による計画書と評価・実施記録について
・・・アセスメントシート、リスクアセスメントシートを下に計画書等を作成。将来的にはケアプランに載せられるように具体的につくる。(個別機能訓練としての位置づけ等)
評価、実施記録はチェックシートを作成し、具体的に数値化しデータ管理が可能なものにする。

⑤実施主体について
・・・実施主体はグリーンヒル内で設置するシルバーネイチャーゲーム研究委員会で活動を行う。